第4回 経済学
第4回 経済学
先物取引の制度
先物取引の制度の以下4つについてまとめた。
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先物取引の機能
先物取引の重要な機能4つについてまとめた
証拠金
証拠金とは支払い義務不履行に備えて市場が預かる保証金 のことである。その大きさは約定金額(=約定価格×契約単位数)の一定割合で決定される。
考え方
- 買い手が支払い不能
↓
- 市場は売り手から商品を受け取って現物市場で売却。その売却で得られた代金を売り手に渡す
↓
↓
- 常に必要額を満たすように証拠金の時価評価する
事例:4月1日(本日);4月4日(満期日)
4月1日
B「4日に100万円で商品を1単位売る」
4月1日 証拠金預かり
4月2日 証拠金値洗い
4月3日 証拠金値洗い
4月4日 証拠金値洗い
4月5日 証拠金値洗い
追い証(追加証拠金)
先物価格は変化する。
→4月2日の終値が50万円までさがったとする。
このとき、4月3の値洗いが
50万円+評価額60万円=必要額
となるので、Aに不足分40万円を求める。
現実には「証拠金維持水準」が決められており、それを下回ると追い証が請求される。
契約成立時に証拠金は預かる。しかし、注文時、反対売買時には不要。
取引コスト(二層構造)
取引コストは当事者、商品、市場によって異なる。
規制
規制の種類は2大きく分けて2種類存在する。
法律について
(2006年6月7日成立、翌年2007年9月30日施行)
将来の現物価格を予想
満期日の現物価格に収束
なぜなら、現物との裁定取引により、絶えず現物価格との差は縮まってくるため
リスク移転
5月1日 約定価格110万円
D社反対売買
(単純取引):4月5月の組み合わせ
差金決済により10万円得る。
仮に、4月1日以降先物価格が100万円以上の値をつけることがなければ、D社は反対売買しても損失を被るリスクがあった。
4月1日のC社とD社の取引(C社からD社にリスクが移った)
C社
D社
新たな利益機会の提供
現物市場だけでは、現物との裁定取引はできなかった。値下がり局面での投機は、売りから入る必要があり、それは現物取引では困難であった。
現物市場の流動性向上
注文が契約として成立しやすい性質
いろいろな呼び値でたくさんの注文が出ている→流動性高い
先物取引の存在が現物注文の注文を増やしている。